【リライト記事】性欲に繋がるのは生理ではなくて…。
のりさらだです。
ファンブログに書いていた記事を1つ、ちょっとこっちのブログに持ってくることにした。
社会的問題にも通じる気がしていて、向こうのブログにはそぐわない感じがしていたから。
リライトして載せることにする。
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今回はぶっちゃけ男女の下半身の話になってくるので、不快な思いになるかもしれないことをご了承ください。
前に、こんなツイートを目にしたことがある。
「女性の生理も大変らしいけど男性の性欲も大変、人格を性欲に乗っ取られるから」という旨のツイートを読んだ(似た内容は定期的に目にする)。
— 瀧波ユカリ (@takinamiyukari) February 3, 2021
私は男性に「女は子宮でものを考えるから理性的な思考ができないので男性と同じ役職には就けない」と言われ見下されたことがある。
一体なんなの。
その旨のツイートも見たことあるけど、
この話の論点を揃えてみると、
「生理(月経)」にイコールするのは「射精」であって、
「性欲」にイコールするものは「PMS(月経前症候群)」になる
のではないかなと思って、ツイートしてみたけど…よくよく考えたら、普通の人は当たり前に分かっていることを書いてしまった感があって、自分はそういうことも言葉にしないと理解できないんだなぁと思った。
でも、もう少し考えを進めてみると、性欲は男性にも女性にもあるわけで(それこそ人によって強弱はあるけど)男性の性欲も女性の性欲も最終的には「妊娠」に繋がるわけで。
男性の性欲のゴールは「射精」があるけど、女性の性欲のゴールは…究極的には「妊娠」だと思うけど、そこまでではないなら「満ち足りる」ことではないかなと思うし。
「生理(月経)」には構造的には繋がらないよね、とも思った。
男性の性欲がそれこそ人格を乗っ取るくらい強いものなら、PMS(月経前症候群)のように「射精前症候群」というような名前を付けて対処すればいいのに、とか考えた。
自分は体は女だし性欲もそこまで強い方でもないので、男性のそういう大変な部分は全然分からないんだけど。
男性の性欲の暴走が危険視されるのは、それが確実に、向けられた女性自身が望まない「妊娠」に繋がる可能性が高いからであって。
そういうものと「生理(月経)」を一緒にする、本来なら繋がらないものを繋げて話をしている、という所に、この話の問題点があるのかなということを考えた。
この投稿者さんが怒っているのはそういうことではないのかもしれないけど。
ーーーーーーここまで
この記事をこっちのブログに移そうと思ったのは、こちらの方のツイートを読んだから。
ある高校で先生たちと談話中、男のA先生が「妊娠や出産など女子向けの話が多いと男子は自分事ではないので退屈かもしれない」というようなことを言った。すかさず校長先生が「まずはA先生が自分事にできるといいですね」と明るくサラッと言ってくれた。妊娠や出産は“女子向け”の話じゃない、ですよね😊
— にじいろ🏳️🌈 (@beingiscare) August 5, 2021
妊娠や出産などは女子向けの話として、男の人に無意識に認識されていることに上記のような思い違いが多分に含まれているような気がしたからだ。
このツイートからもう一つ小話として連想したことがある。
女の子を何人妊娠させられるかということを仲の良い男子グループで競うような感覚を持っている人たちもいるという話をずっと前に聞いたことがあった。
これも感覚としては、
>「生理(月経)」にイコールするのは「射精」であって、
>性欲につながるものは「射精」と同じで「生理」であるという誤解
これがベースになっていて、生理=ハズレで妊娠=アタリのようなゲーム感覚になっているんだろうということを推測した。
そして、妊娠は女の子の方にしかなくて男の子にはその感覚も体感も分からないから、想像することは難しいとは思うけど、どうか性欲につながるものは男性側には「射精」でも女性側にとっては「生理」ではなくて「妊娠」であるということを認識できるような教育が施されていってほしいと思う。
「体から排出される物」としての意味は同じでも、「体の機能」としての意味合いは全く異なるということが広く理解されていってほしいと思う。
この記事をこっちのブログに載せる際、正直迷った。この記事を読むことによって確実に傷つく対象の人たちが存在することが分かっていたから。
M t F(体は男性だけど心は女性)の人たちとか。
ただでさえ自分の体が自分の思っているものと違うという苦悩に加えて、その体の、自分ではコントロールが難しい性欲の強さの危険性などを言われてもどうしようもないところもあると思うので、傷つけるようなことを書いてしまってごめんなさいとしか言いようがないんけど、傷つける意図はありません。
傷つく人がいるから言うのをやめるというのも違う気がして、主に普通の男性が無意識にしている思い込みを一つ可視化できるのではという意図で書いています。